前回は「米国訪問の欧州先陣伊メローニ首相〜膠着するウクライナ和平交渉に「期限設定」Deal〜」の話でした。
米国とウクライナの”Resource Deal”締結

2025年4月30日に、米国とウクライナが”Resource Deal”を締結しました。

とにかく、俺の
Dealを受けるのだ!
ウクライナのゼレンスキー大統領に、強烈な圧力をかけ続けてきたトランプ大統領。
“Dealの帝王”を自認するトランプ大統領は、勇んで二期目の米大統領となり100日が経過しました。
大統領選挙中から、



この俺が、即座に
ウクライナ戦争を終わらせてみせる!
こう豪語していたトランプ大統領ですが、ウクライナ戦争は停戦すら、まとまりませんでした。



我がRussiaが占領した
領土は頂くのが当然!
ロシアは、ウクライナからクリミアを含む多くの領土の割譲確保の姿勢を崩していません。



In 2019, we signed with him(Putin),
the deal.



But after that,
he has broken this ceasefire,



He killed our people,and he
didn’t exchange prisoners.
対して、ゼレンスキー大統領は、プーチン大統領に対する不信感を極めて強く強調し続けています。



これでは、
全く和平Dealは無理か・・・
流石に剛腕のトランプ大統領も、全くのこう着状態に対し、「和平の一時断念」を決めました。
トランプ大統領の面目躍如と各国への強い姿勢:一つの大きなDeal





この俺、そして
米国のメンツは潰された・・・
内心は、「メンツを潰された」と考えているトランプ大統領ですが、



ここで、何らかのDealは
決めてみせる!
「なんらかのDeal」は決め、”Dealの帝王”であることをアピールする必要がありました。



Trump Tariffs on
“Liberation Day”.
そして、トランプ大統領は「関税大幅アップ」の”Super Logistics War”を、全世界に仕掛けました。
その直後には、



I have authorized
a 90 day PAUSE,
「米国とDealを望む国を除外」する政策を急遽発表するに至りました。



さあ、誰が俺と
Dealするのだ!
自らのエリアである「ビジネスの世界」でのDealを仕掛けたトランプ大統領。
このトランプ大統領の猛烈な勢いに対して、多数の国が「米国とのDealを望む」ことを表明しました。
そして、各国との関税を含む”Dealの協議”は進行中です。
この中、”Big Deal”成立を猛烈に推進し続けていたトランプ大統領。
先日の、ローマ法王の葬儀でもゼレンスキー大統領とサシで話しました。



米国のためにも、
我がメンツのためにも・・・



何とかDealを
成立させねば・・・
現時点で、世界各国に対して「Dealを強要した」形のトランプ大統領。
ただし、「各国とのDeal決定」には、もう少し時間がかかります。
そして、「各国とのDeal」では、明白な米国のメリットが、どこまで見えるのか不透明です。
この中、ウクライナの「莫大な資源を対象とするDeal」は、極めて分かりやすいDealでした。
2025年5月1日時点で、BBCなどによると、米国とウクライナの”Resource Deal”は下記です。
1.No Ukrainian payback to US
2.Tougher tone from US towards Putin
3.Oil and gas included alongside minerals
4.No hindrance to Kyiv’s EU ambitions
5.Profits to be reinvested in Ukraine for 10 years
6.A US military commitment back on table
7.But, the US can still walk away any time
この”Resource Deal”は、一目見て、ビジネス的要素が強いのが分かります。
多額の軍事支援を続けてきた米国は、



少しは、お金を
返して貰いたいが・・・



それは
無理です・・・
ウクライナは、米国に対して現金を返還することをキッパリ断りました。
これは、当然のことであり、確かに米国は多額の金銭を支援しましたが、戦時体制となったため、



我がUnited Statesは
Ukraine支援のために、戦時体制だ!



イノベーションが大幅に進み、
武器もたくさん売れるから、経済が拡大!
米国は、すでに「ウクライナ支援額」をはるかに上回る大きな利益を上げています。
さらに、「当初10年間の資源の利益はウクライナへ」と、ウクライナ復興を明白にしたDealとなりました。



これで、大きく、
米国的なDealを決めた!
トランプ大統領の面目躍如となりました。
ビジネスのDealで、一つの節目を達成したトランプ大統領。
トランプ大統領は、「関税大幅アップ」の”Super Logistics War”を、更に強化しそうです。
次回は上記リンクです。