前回は「世界新秩序のプロデューサー目論むトランプ大統領〜和平協議から外されている欧州の立場とメンツ〜」の話でした。
「準公約=和平 」実現急ぐトランプ大統領〜言葉を大事にする欧米の政治家

ウクライナ戦争の早期和平を目指しているトランプ大統領。
大統領選挙中には、

私が大統領に
就任したならば・・・



Ukraine(ウクライナ)とRussia(ロシア)を
直ちに和平させる自信がある!
こう公言していたトランプ大統領。
いわば「ウクライナ戦争の早期和平成立」を「公約に近い形」で宣言していたのが、トランプ大統領でした。



何が何でも、
早々に和平させねば・・・



大統領選挙中に、
私が嘘を言ったことになってしまう・・・
トランプ大統領に限らず、欧米の国家元首は「筋を通す」ことや「嘘をつかない」ことを大事にします。


ゼレンスキー大統領やウクライナに対し、「暴言」を吐き続けているトランプ大統領に対して、



当たり前だが、ウクライナは
戦争を開始していない!



トランプ大統領が言っていることは、
パール・ハーバーで・・・



「United Statesが、Japanを
攻撃した」と言っていることと同等だ!
ジョンソン元英首相は、大いにX(Twitter)で噛みつきました。
ウクライナ戦争では、「世界中の首脳を引っ張り続けた」ジョンソン元英首相。
言動も明快であり、パワフル過ぎる政治力・外交力は、当時大変な影響力を持っていました。
ところが、



“Stay Home”にも関わらず、
官邸でパーティーをしました・・・



英国民に対して、嘘をついたのは
重いので、首相を辞任します・・・



Hasta la vista,
baby!
当時のジョンソン首相は、「嘘をついた」責任をとって、首相を辞任しました。
2022年の英国政界の動きに関する話を、上記リンクでご紹介しています。
「嘘ついても、問題なし」の日本の政界と大きく異なるのが、欧米、特に欧州の政治です。
「我が人生はDeal!」を明言:マクロン大統領の強い牽制


そして、欧州からウクライナ和平に関する話し合いの代表者として、



Trump大統領と
Ukraine和平に関して話し合う!
マクロン大統領が、威風堂々ホワイトハウスに乗り込んできました。
英国では昨年の総選挙で保守党から労働党に政権が移行し、



Ukraineに関しては、私は
比較的New Faceで・・・
「途中参入」であり、ジョンソン元首相のような「ド迫力」もないスターマー英首相は、おとなしめです。
そして、総選挙があったドイツでは、首相が代わる見込みである中、英独仏の三強国の中では、



私は、ずっとUkraine戦争に
関わってきたのだ!
ただ一人、「ウクライナ戦争の当初からの当事者」であるマクロン大統領しか「選択肢がない」欧州。
マクロン大統領との会談前に、トランプ大統領は「トランプ流」で牽制し、



MacronもStarmerも
Ukraineに関して、何もやってない!
「マクロン大統領たちは何もやってない」と発言しました。
もちろん、マクロン大統領たちが「表に裏に、懸命に和平交渉を続けている」のは誰でも知っており、



要するに、実効性がないなら、
「なにもやってない」のと同じだ!
このように「実効性を強く求める」傾向が強いトランプ大統領。
両大統領の会談後の記者会見では、



Peace must not mean
surrendering Ukraine.
こう発言しました。
つまり、マクロン大統領は、



和平はウクライナを
降伏させることではない!
「ロシア寄り」のトランプ大統領を強く牽制しました。



My whole life
is deals.
対して、「Deal帝王」トランプ大統領は、このように述べ、



私の全人生は
Dealなのだ!
「ウクライナ和平=Dealの成立」を極めて強く主張しました。
つまり、トランプ大統領にとっては、



私のUkraine和平の
Dealの邪魔をする人間や組織は・・・



我が人生である
Dealを否定する、と見做す・・・
「Deal肯定派」は味方であり、「Deal否定派」は敵であることを明言したトランプ大統領。
とにかく、「ウクライナ和平を強行」しようとするトランプ大統領を止めるのは難しい状況です。
米国と欧州が分断したような状況の中、トランプ大統領の政治力が問われます。