前回は「日本文化破壊の瀬戸際・お米は「主食」を超えた「日本の精神」〜近年で倍近い価格となった国産米・「備蓄米放出」の謎〜」の話でした。
遠ざかる「日本人の主食のお米」:流通しない備蓄米

「令和の米騒動」と呼ばれる、お米の価格の異常な高騰が続いています。

農林水産省の発表では、翌令和6年(2024年)には、「24,500円/60kg」と「約1.8倍」に上昇しています。
今年令和7年となり、上昇傾向は続き、主食のお米が遠ざかっている日本人。

お米が高すぎるから、
少し量を減らそうかな・・・



お米が高いから、
違うものを食べるしかないか・・・
値段が高くなり、入手が困難になったお米に対しては、多くの日本人が減らすなどの工夫を続けています。



農水省は
備蓄米を放出します!
そして、備蓄米放出の「大英断」を下した農水省ですが、まだまだお米の流通は少ない状況が続いています。



備蓄米は
どこに流通されたのだろう?
放出されたはずの備蓄米の行方も定かではなく、



やっぱり農協が関与しているから、
すぐに流通はしないのかな・・・
日本における農作物や食べ物を支配している農協(JA)が、なにをどう対応しているかも不透明な状況です。



我々農水省は
一生懸命、備蓄米を放出しています!
ところが、「放出された」はずの備蓄米によって、「お米が取得しやすくなった」とは言えない状況です。
消えゆく日本文化の象徴「お米」:大転換すべき政府・農水省の政策


食の多様化により、お米の消費量が年々減少している日本。



お米の1人当たりの消費量は、
1962年度をピークに減少傾向です。



ピーク時は年間118.3キロのお米を
消費していましたが・・・



2022年度は、
年間50.9キロまで減少しました。
農水省の公式サイトには、このような「急激すぎるお米の消費量の減少」が公開されています。
1962年から60年を経過した2022年には、50.9/118.3=約43%となりました。
つまり、「半分以下になってしまった」のが、日本人のお米の消費量です。



お米の消費量が
減少しているので・・・



お米の価格維持のために、
減反政策を続けます!
そして、「米価格維持」のために、減反政策という愚劣極まりない政策を続行し続けている農水省。
お米は、「お」という敬称がつく数少ない食べ物の一つで、日本文化の象徴です。
普通は「お米」と書きますが、「御米」と書いても良いくらいに思います。
もちろん、お米を主食としている国々は、東南アジアなど多数ありますが、やはり「お米は日本」です。


文化の象徴であり、主食であるお米を軽視し続けたのが日本の政治です。
そもそも、食料も資源も「極めて少ない」日本。


1940年代、大東亜戦争の際には、当時「大日本帝国」という国名であった日本は海外進出しました。
この進出は「侵略を含む」形であり、諸外国に多大な影響を与えたのは事実です。
一方で、当時の大日本帝国としては「海外に進出しなければ、国家が維持できない」状況でした。
この観点から考えると、主食であるお米の生産を「抑制する」政策は大至急止めるべきです。
そして、主食と文化をになっているお米づくりの農家に対しては、



我が農水省が
お米の価格は維持します!
農水省が「お米価格の維持」をすれば良いだけと考えます。
この「お米の価格維持」にかかる費用は、それほど多額ではないはずです。
今回の米騒動・米不足を契機に、政府・農水省は政策を大転換すべきでしょう。