前回は「「存立危機事態」とは何か?〜高市総理がハッキリ説明すべき「曖昧な言葉」・激怒せざるを得ない中国・「台湾併合」を憲法前文に明記している中国〜」の話でした。
政治の場で使用するべきではない「どう考えても」:中国の怒りへの対処

高市早苗中国が台湾に対して、
戦艦を使って武力の行使を伴うものであれば・・・



どう考えても
存立危機事態になり得るケースだ!
このように不用意に発言した高市総理。
これは「日本の立場」を主張するだけであれば、当然でしたが「中国と台湾」の関係に踏み込んでしまいました。



絶対に
受け入れ難い!
案の定、Xi Jinping(習近平)中国家主席はじめとする中国政府幹部は「怒髪天を衝く」ほど怒りを表しました。
中国が台湾に侵攻、または武力を使用するような自体は、当然、日本は「存立危機事態になり得る」事態です。
これは、日本政府の立場から考えたら当然のことですが、これは「言う必要がないこと」でした。
この「必要がないこと」を国会の場で言及されては、中国政府としては、



こんな発言
黙って見過ごせるか!
「黙って見過ごせない」のは当然のことでした。
そして、「言葉遣い」にも問題がありました。
それは「どう考えても」という言葉です。
この「どう考えても」というのは文字通り「如何様に考えても」を意味します。
そのため、「如何様に考えてもなり得る」は「事実上100%」を意味します。
そのため、「存立危機事態になり得る」事態が「事実上100%存立危機事態」という意味になってしまいました。
駆け引きが最重要項目の一つである政治の場では、「どう考えても」という言葉を使うのは非常にまずいです。
この点で、高市総理は「不必要なことを、政治の場では使用してはならない言葉」で発言したことになります。
日本国民としては、この発言を「撤回してはならない」と考えますが、この発言の極めて慎重な対応が求められます。
中国を侵略した大日本帝国:認識すべき日本と中国の「近い過去の歴史」


そして、何かにつけては、



Japanは我がChinaを
侵略したのだ!



反省しているのか?
謝れ、謝るのだ!
ひたすら、過去の大日本帝国時代の日本が、中国を侵略したことを「謝れ」と言い続けている中国政府。
今年2025年は戦後80年となり、第二次世界大戦に直接関わった人物は、ほとんど存在しません。
それにも関わらず、



Japanは、再び軍備を
強めるのはダメだ!
とにかく、日本の歴史に対して文句を言い続け、自衛隊の防衛力=軍事力に対して物申す姿勢の中国政府。
ただし、この中国政府の「言い分」には、「ある程度の合理性」があることもまた事実です。


上の地図は、大日本帝国が最大の領土を有した時期の地図です。
現在の日本の国家像から考えると、信じられないほど広大な領土を有した大日本帝国。
中国に対しては、満洲国を傀儡政権化し、さらに北京、南京、上海、香港など主要都市を占領しました。
つまり、当時の中国の主要都市を全て占領していたのが大日本帝国でした。
確かに、第二次世界大戦の時、大日本帝国は中国を侵略したことは事実なのです。
この「大日本帝国が行った侵略」に関しては、なんとなく曖昧にされており、多くの日本人は実情を知りません。
そもそも、戦争の話題がタブー視される日本の報道。
戦後間もない1970年頃までは、戦争に関する書籍が大量に出版され、戦場の写真も多数掲載されました。
ところが、そうした「第二次世界大戦の実情」に関しては、日本のメディアは、かなり後ろ向きです。
中国から「一方的に何か言われる」ことに対しては、断固とした姿勢が重要です。
その一方で、「日本と中国の近い過去」に関しては、日本国民は「事実」をある程度認識する必要があると考えます。

