前回は「言葉を軽視する高市新総裁〜なぜ「傷もの」が幹事長代行に?・「今も傷もの」か「かつて傷もの」なのか?〜」の話でした。
期待したい高市新内閣:「積極」財政の本質と最悪レベルの円安

昨日、2025年10月21日に高市早苗氏が新内閣総理大臣に選出され、同日高市内閣が組閣されました。
初入閣の人物も多数おり、今までと雰囲気が違う点が多い高市内閣。
一国民として、ぜひ高市内閣には期待したい。
高市早苗私は
積極財政派です!
バリバリの積極財政派を辞任する高市総理。
積極財政と言う言葉は「積極」というポジティブな言葉であり、いかにも「良いこと」に聞こえます。
その一方で、「積極」財政は、「バラマキ」につながる傾向があり、円安になります。
ただでさえ、1ドル150円という超円安状況に加え、高市総理が確定する中、円安がどんどん進行しています。
本日10月22日12時(日本時間)時点で、1ドル151円70銭ほどになり、どんどん円安が進んでいます。
近々GDP5位に転落する日本:減価し続ける日本円


本日10月22日12時(日本時間)時点では、1ユーロ176円ほどで、1ポンドに至っては、1ポンド203円ほどです。
1ポンド136円ほどだった、5年前の2020年と比較して、円の価値はポンドに対して約67%に減価しました。
つまり、「ポンドに対して2/3に減価した」ことになり、尋常ではない事態です。
最近、「高市トレード」という謎の掛け声の元、日経平均が暴騰しています。
ところが、外貨で考えると「当たり前レベル」の上昇に留まっています。
この上、「積極財政=円安」を進行させると、日本円はどんどん減価してゆき、ドル換算GDPも減ります。
2000年代初頭までは「世界第二位の経済大国」だった日本は、中国・ドイツに抜かれて、現在四位。
もうすぐインドにも抜かれて、五位になるのが目前です。
それでも「五位だからいいじゃないか」という声もあるかもしれません。
その一方で、「ランクが下がり続ける」状況が良いはずがありません。
円安を超える以上の経済成長をすれば良いですが、そういう雰囲気の気配すら感じられない昨今の日本。
「ひたすら積極財政」は、悪い方向に進むようにしか思えないのが実感です。
そして、さらにインフレが急速に進み、歪な社会構造になりそうな日本。
新財務大臣に期待したいですが、そもそも「期待できるのか」すら不透明です。
最近暴騰続けた株価が多少下がっても良いので、「積極」財政ではなく「堅実」財政をお願いしたい。
「堅実」財政は「消極的」財政ではないはずです。

