前回は「あっさり辞任する日本の総理大臣〜確立してしまった「弱い大将」像・引導を「渡される」大将・本来は引導を「渡す」のが役割〜」の話でした。
不自然なほど盛り上がらない自民党総裁選:個性が薄い候補者たち

明日2025年10月4日に投開票される予定の自民党総裁選。
すでに、全国各地の当院票は締め切られました。
今回の自民党総裁戦の最大の特徴は、「不自然なほど盛り上がらない」ことです。
言うまでもなく、自民党総裁選挙は自動的に「内閣総理大臣選挙」です。
筆者は、ここまで盛り上がらない「内閣総理大臣選挙」に初めて出会いました。

世界の国家元首は、皆が超個性的です。
少し個性が薄めのスターマー英首相ですら、結構独特の雰囲気があります。
そして、トランプ大統領、プーチン大統領、習近平国家主席たちには、「個性がありすぎる」くらいです。
彼らと比較すると、今回の総裁選に出馬している5名は、皆「個性が薄すぎる」のです。

私の政策は
〜です!



私の政策は〜で、
総理大臣になったら〜します!
各候補者たちは、政策を懸命に掲げますが、「国家元首らしくない」のです。
政策・公約は大事ですが、「公約はすぐに破棄される」傾向がある日本の政治。
すると、政策や公約をいくら議論しても、あまり意味がないと感じます。
政治家でなかったら「何をするのか?」


とにかく、日本の政治家は「政治家であること」が至上命題となっている気がします。
世界中の政治家たちは、「政治家である以前に何かをなそうとしてきた」人物である傾向が強いです。



私は、かつて
FSBの長官であった・・・
昔はKGBと呼ばれ、現在はFSBと呼ばれる巨大組織のトップであったプーチン大統領。



俺はTrump Organizationを
ずっと率いてきたのだ!
約500の事業体のグループであるTrump Organizationを長年率いてきたトランプ大統領。
彼らは、かなり特殊な例ですが、他の大勢の国家元首たちも「何かを成してきた」人物ばかりです。
それに対して、日本の政治家たちは、



私は、父の秘書となり、
後継者となりました!



それ以来、
ずっと議員です!
とにかく2世・3世議員が多く、「ずっと議員である」こと以外に歴史が少ない人が多過ぎます。
世界から興味を持たれなくなってから、久しい日本の総理大臣。
いよいよ、自国民・国内からも興味を持たれなくなった状況は、もはや悲惨の一言に尽きます。
誰が内閣総理大臣になるか不明ですが、就任後はぜひ「国家元首らしく」なって欲しい。