前回は「中華人民共和国と中華民国・台湾が誕生した歴史〜中国トップだった蒋介石・関係の悪化が進行する日中関係・日本と中国と台湾と韓国〜」の話でした。
中国軍機「レーダー照射事件」:真っ向衝突する日中双方の「言い分」

21世紀に入って、ギクシャクし続けている日中関係。
2025年12月7日に発生した、中国軍機による航空自衛隊に対する「レーダー照射事件」が勃発。
この件に関しては、
Xi Jinping事前に日本に
通報したはずだ!
中国側は「日本に事前通報した」と言い張っており、双方で言い分が異なっている異常事態です。
そもそも、中国政府が異常に日本に辛く当たって来ている原因があります。



中国が台湾に対して、
戦艦を使って武力の行使を伴うものであれば・・・



どう考えても
存立危機事態になり得るケースだ!
就任して間もない高市総理は高い支持率を背景に、意気揚々と「余計なこと」を国会の場で発言してしまいました。
「初の女性首相」ともてはやされ、少し調子に乗りすぎてしまった高市総理。
中国と台湾の関係は、第三者である日本が、あまり立ち入らない方が良い問題です。
実際、日本にとっては「中台衝突は存立危機事態」であることは当然のことです。
ところが、これは「わざわざ国会の場で言う必要がない」ことでした。
そして、ギクシャクし続ける日中関係の超根幹は「日中戦争(支那事変)」です。
蒋介石「暴を以て暴に報ゆる勿れ」の真意:日中戦争と支那事変


当時、大日本帝国側が「支那」と呼んでいた中国では、多数の軍閥が鎬を削っていました。
その中、圧倒的な力を持っていたのが、蒋介石率いる国民党軍でした。
そして、世界においては「蒋介石が中国代表」だったのでした。


大日本帝国に散々痛めつけられた蒋介石は、第二次世界大戦直後に興味深いことを言っています。



同胞諸君。我々中国人は、
旧悪を思わず、人に善をなす、・・・



と云うことが、我が民族の伝統的な
至高至貴の特性であり、・・・



我々が一貫して声明したのは、
「我々は日本軍閥を敵とするが、日本人民を決して認めない」



このように述べたことを
思い出さなければならない。


一時は、中国の主要部の大半を大日本帝国に占領された中国トップだった蒋介石。
国民党を率いた蒋介石は、国民である中国人にこのように呼びかけました。



もしも暴を以て
敵のこれまでの暴に報い、



凌辱を以て彼らのこれまでの誤った
優越感に応えるならば・・・



恨と恨は相報い、
永久にとどまることはない。



これは決して我々仁義の
師の目的ではない。
これが「当時の中国代表」である蒋介石が、大日本帝国に対して表明した言葉です。
この蒋介石の流れが現在の台湾であり、「現在の中国」は「別の国家」とも言えます。
そのため、蒋介石声明は現在の中華人民共和国政府と「関係ない」と主張するかもしれません。
その一方で、この蒋介石の言葉こそ、本来の中国人の発想であると信じたいです。
双方が「引くに引けない」状況の「言葉の戦争」が続く中、日中双方が蒋介石を手本とすべきではないでしょうか。

