ドル高と世界経済 1〜猛烈なドル高の勢い・急速な円安・薄まる「円の存在感」・米中間選挙:伸びる共和党の支持〜|世界と米国

前回は「インフレと世界経済 4」の話でした。

目次

猛烈なドル高の勢い

Jerome Powell FRB議長(Wikipedia)

猛烈な勢いで続くドル高。

今年に入って、ポンド・ユーロは対ドルで20%ほど下落しました。

欧州から米国を訪れる人々は、自国通貨に換算した金額の、あまりの高さに驚愕する事態になっています。

非常に強いインフレに加えて、対ドルで下落した自国通貨換算では、感覚的に「2倍近く」なっているようです。

急速な円安:薄まる「円の存在感」

円はさらに下落しており、対ドルで年始から25%ほど下落しました。

さらに、日本円の世界経済における存在感は下落を続けています。

IMFによるSDR構成比は、1995年から下落し続け、現在7.6%ほどになりました。

これは、1995年の18%ほどの半分以下です。

世界経済・取引における「円の存在感」は急速に下落しているのです。

岸田文雄首相(Wikipedia)

これは、日本という国家の存在自体もまた、大きく下落しているのでしょう。

Elizabeth Truss英首相(Wikipedia)

英国では、トラス新首相に対して、英国民から厳しい視線が向けられています。

英ポンドも円も、対ドルで下落するしか考えられない事態となっています。

どこまで下落するのか、は難しいところですが、円は対ドルで、年内に150円を超える見込みです。

米中間選挙:伸びる共和党の支持

プーチン大統領の非常に強硬な姿勢は、ロシア・欧州のみならず、世界中を不安にさせています。

米国一強が、ますます顕著になる中、米国経済の行方が世界経済にあたえる影響も大きくなっています。

もうすぐ中間選挙を迎える米国。

Donald Trump 米前大統領

民主党が落ち込み、共和党が支持を伸ばしています。

11月まで米国株は、しばらくの間、調整を続けて行くと考えます。

29,000ドルを下回ったDowは、市場心理から一時的に28,000ドル以下になる可能性も高いでしょう。

新地球紀行

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次