前回は「FRB政策金利引き上げとCPI〜米株式の急落・米国の追加軍事支援と「押される」ロシア〜」の話でした。
目次
強気姿勢を貫くFRB:ドルの高値更新

FRBが、政策金利の0.75%アップを決定しました。
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これは予想されていたことですが、FRBは非常に強気な姿勢です。
年内にあと二回FOMCを開催して、「引き続き、金利の引き上げを実行する」姿勢を鮮明にしました。
Reuters Japan

NY外為市場=ドル20年ぶり高値更新、FRB大幅利上げで
終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが急伸し20年ぶりの高値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)がこの日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラ…
ドルはさらに上昇し、20年ぶりの高値を更新しました。
米国株式は続落し、市場は先行きを見守っている状況です。
エルドアン大統領のウクライナ・ロシア仲介

一進一退を続けるウクライナ戦争。
BBCニュース


プーチン氏は戦争を終わらせる気がある=トルコ大統領 – BBCニュース
トルコのエルドアン大統領は、19日放送の米放送局のインタビューで、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナでの戦争の終結を望んでおり、「重要な前進」がある…
仲介役を続けるエルドアン大統領が、「戦争終結・停戦の可能性」を示唆しました。
この中、プーチン大統領は「部分的な予備役動員令」を表明しました。
BBCニュース


ロシアのプーチン大統領、予備役の部分的動員表明 「あらゆる手段」でロシア防衛と – BBCニュース
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は21日、国民向けのビデオ演説で「部分的な動員令」の発動を宣言した。国営タス通信が伝えた。プーチン氏はロシアの領土的一体性が脅…
強気姿勢を貫き続けるプーチン大統領に対し、欧州とトルコが交渉を続けていると考えられます。
ますます強力になる米国と韓国ウォン安

国連総会では、様々な国がロシアを痛烈に非難し、双方の応酬が続きます。
先行き見えない中でも、ますます米国が強くなる傾向が続きます。
当面、ドル高は続くと見られ、それは米国経済にダメージを与えますが、「強い通貨」は武器にもなります。
異例の速度で進む韓国ウォン安。
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ウォンは、対ドルで年初から17%も下げました。
円は年始の115円/ドルから144円/ドルまで下げ、25%以上も下がっています。
日本は、まだ為替介入する余力あるも、中国を除くアジア諸国は、非常に厳しい通貨安となっています。
世界中が混迷し、先行きが見えない中、株式市場も不安定な動きになると考えます。