前回は「イエレン財務長官から叱責受けた日銀〜危険レベルの円安進行・「禁じ手」のマイナス金利と日本の金融・思考停止の無難思考・世界とズレまくる日本の発想〜」の話でした。
バイデン大統領から叱責受けた日本:「外国人恐怖症国家」日本
つい先ほどの2024年5月2日、驚きの発言をしたバイデン大統領。
JapanとIndiaは
xenophobic countriesだ!
“xenophobic”は、あまり耳慣れない言葉です。
・外国(人)大嫌いの
・外国(人)恐怖症の
つまり、バイデン大統領は日本とインドに対して、
JapanとIndiaは
外国人が大嫌いで、外国人に対して恐怖症の国なのだ!
と発言したことになります。
日本語で「外国人(大)嫌い」と「外国人恐怖症」では、全然語感が違います。
「嫌い」と「恐怖を抱くこと」では、次元が違うように感じますが、
だから、JapanとIndiaは
移民を受け入れようとしないのだ!
と、ここまでは「まだ良い」のですが、
だから、JapanとIndiaは
成長しないのだ!
とまで言われてしまった日本とインド。
いわば、日本はバイデン米大統領から「叱責を受けてしまった」形になりました。
おそらく、岸田首相は、
そこまで
言わなくても・・・
と思っているのではないでしょうか。
2024年米大統領選と「強い大統領」の演出
今年、大統領選挙が予定され、トランプ大統領に押されていると言われているバイデン大統領。
2020年の選挙では、
意味不明の負け方をしたが・・・
今年は絶対に
俺が買って、リベンジ果たすぜ!
最近、ノリノリのトランプ前大統領に対して、
少し目立つことを
言って、「強い大統領」を演じねば・・・
と考えているであろうバイデン大統領。
なんと言っても、「大問題がなければ現職有利」である米大統領選挙。
まだ1期目なのだから、
負けるわけにはいかぬのだ!
とバイデン大統領は、巻き返しを図っているのでしょう。
もっと、もっと
United Statesの支援を頂きたい・・・
よしっ、分かった!
60億ドルの軍事支援だ!
ウクライナ戦争勃発から、異次元の軍事支援を続ける米国。
つい最近も、60億ドルという巨額の軍事支援を約束しました。
とにかく、世界で
United Statesの影響力を高めるのだ!
ただ、「ウクライナへの軍事支援」は、世間にはそれほど大きなインパクトがないので、
今度は、もっと分かりやすく、
私の指導力を見せたい!
と考えたであろうバイデン大統領。
そして、冒頭の、
JapanとIndiaは
外国人が大嫌いで、外国人に対して恐怖症の国なのだ!
となったのでしょう。
標的にされやすい日本:「反論しない」大人しい日本の総理大臣
とにかく、「強い大統領」が大好きな米国においては、
Ukraine War、Gaza-Israel Warなど
大問題が続く中、米国がリードせねば・・・
PutinやXi Jinpingに対しては、
これまで何度も色々強く言ってきた・・・
だが、PutinやXi Jinpingに何を言っても意味がないし、
メディアも大して取り上げない・・・
今回は、
他の国や国家元首に物申してやろう・・・
そして、色々な国を考えた挙句、
そうだ!友邦であるが、
JapanとIndiaが良い・・・
と「標的にされた」のが日本とインドでした。
こういう「他国の根幹に関わること」を欧州に対して物申すと、
Europeにも問題があるが、
彼らは必ず反論してきて、困る可能性がある・・・
そして、そもそも「欧州から生まれた国」である米国は、
Europeに対しては、
根幹的なことは言えんな・・・
と考えているのでしょう。
この時、
まあ、Asiaに対しては、
なんとでも言えるな・・・
と考えたであろうバイデン大統領。
欧米の国家元首と比較すると、大人しい雰囲気に見られがちなモディ首相と岸田首相。
筆者は、モディ首相は「落ち着いた雰囲気の中、芯がある」国家元首と考えています。
そして、「大人しい雰囲気」で「本当に大人しい」のが岸田首相。
これで、狙い撃ちにされたのが日本とインドでした。
本来ならば、
何言ってんだ!
最近は、日本を訪れる外国人も増えている!
そもそも、日本政府はずっと
訪日外国人アップを目指してきたんだ!
まだ移民は少ないが、
日本人は決して「外国人恐怖症」なんかではないわ!
くらいなことを反論して、はっきりと反撃してほしいものです。
この「バイデンからの叱責」に対して、岸田首相がどう対応するか、ですが、
まあ、「外国人嫌い」とか
「外国人恐怖症」ではないんですがね・・・
くらいな感じで終わりそうです。
いつも「言われっぱなし」の日本の総理大臣。
いくらなんでも「外国人嫌い」や「外国人恐怖症」と言われることは、「愉快ではない」のが普通です。
岸田首相には、はっきり反論して欲しいですが、その期待は「虚しい」かもしれません。