前回は「欧州の未来 6〜深刻化するエネルギー問題・ロシアの「天然ガス」カード・不安定化するイタリア・英国新首相〜」の話でした。
目次
欧州の姿勢とプーチン大統領

猛烈なエネルギー価格の高騰が続く欧州。
欧州委員会(EUの執行機関)は、「ロシアからの輸入天然ガスの上限価格設定」の方針です。
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しかし、これにプーチン大統領は激しく反発しています。

ちょっと待て!
何勝手なこと言ってんだ?
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今年、ロシア産天然ガスの供給は、EU向けで48%、英国を含めると49%減少しています。
すでに「ほぼ半分」になっており、



上限価格設定の場合は、
供給停止!
と揺さぶりをかけつづけるプーチン大統領。
トラス新英首相


英国新首相となったリズ・トラス首相が、演説しました。
BBCニュース




イギリスは「嵐を乗り切ることができる」 トラス新首相、初演説 – BBCニュース
イギリスのトラス新首相は6日、官邸前で就任後初の演説をし、自分の優先課題は経済とエネルギー、医療サービスだと述べた。新内閣の閣僚も次々と決めた。
エネルギー価格などに対する、大規模な救済策を発表しました。
新たに1000億ポンド(16兆7000億円)相当の支援への方針を、明確にしています。
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これは、コロナ禍全体の1/4程度ですが、雇用維持政策の700億ポンドを大きくうわまります。
大規模な支援策が続く、英国債利回りは3%を超えました。


大規模支援策第三弾を発表したドイツ。
本格的に「ロシアからのガス供給停止」に備える必要が出てきました。
欧州各国が、非常に大規模な支援策・支出をして、インフレも抑制しようと必死です。
問題なしの米国


この中、大きな問題がない唯一つの大国・米国。
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米国株に世界のマネーが集まる傾向が、明確になっています。
欧州のエネルギー・インフレ・大規模支出等の混乱もあり、欧州株は当面下落しそうです。
そして、ある時点で底を打った時に、投資家は欧州株に向かうでしょう。
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対円・ポンドでドル高が続く中、米株は当面の間、上がり下がりを続けると考えます。

