前回は「トランプ大統領のLogistics War〜米国の25%関税とディール・顕在化する米英の協調姿勢・AI国際宣言への署名拒否〜」の話でした。
世界新秩序のプロデューサー目論むトランプ大統領

2022年2月24日に始まったウクライナ戦争は、間もなく3年を迎えます。

私が大統領に
就任したならば・・・



Ukraine(ウクライナ)とRussia(ロシア)を
直ちに和平させる自信がある!
2024年の大統領選最中から、「ウクライナとロシアの和平」に異常に積極的だったトランプ大統領。



このような馬鹿げた
戦争は、直ちに終わらせてみせる!
そして、意欲的にロシアのプーチン大統領と協議を続けています。



Putin大統領とは、
電話で長く話した!
そして、「米国プロデュースのウクライナ・ロシア和平」を成立させようと躍起になっています。



我がRussiaの
要求を受け入れるならば・・・



和平協議に
乗らないでもないが・・・
かねてから、プーチン大統領は「ウクライナの領土割譲の要求」を明確にしています。



一方的に攻め込んできて、
領土割譲など、一切呑めない!
対して、ゼレンスキー大統領は「領土割譲は一切なし」を明言しています。



どうも、United Statesの
姿勢は、Russia寄りではないか・・・
もともと「仲が比較的良い」と言われるトランプ大統領とプーチン大統領。
双方の主張を考えると「和平は絶対に成立しない」はずですが、



和平もビジネスのDealと
似ている部分がある・・・



ビジネスだって、双方の主張が
真っ向対立することが多いだろう・・・



ならば、「どこで折り合うか」を
話し合わなければ・・・



和平協議など
成り立ちようもない・・・
「ビジネスのDealの帝王」を自認するトランプ大統領は、「折り合い」を見計らっています。
就任直後から、「鉄とアルミニウムの一律関税25%」を掲げて、



とにかく、鉄とアルミニウムは、
United Statesで作るから、輸入しなくても良いわ!



むしろ、国産にした方が、
米国人が豊かになるだろう!
世界政治に暴風雨をもたらし続けているトランプ大統領。
今度は「世界新秩序のプロデューサー」を目論んでいるようです。
和平協議から外されている欧州の立場とメンツ


ところが、この「米国超主導の和平交渉」において、欧州で激震が走っています。



和平交渉においては、
「欧州の席」はない・・・
和平交渉で「欧州の席はない」と、米国から明言された欧州。



な、なんだって!?
我がEuropeを外す、というのか?



トランプ大統領は、
本気なのか?
フランスやドイツなどの欧州・EUにとっては、



Ukraineは、
我がEuropeの一部のようなものだ・・・


ポーランドやルーマニアと国境を接するウクライナは、まさに「欧州の一部」です。
少なくとも、20世紀初頭までは「世界の中心」であり続けた欧州。


100年ほど前に、「世界の科学者サミット」であるSolvay会議では、欧州人が中心でした。
この場には、米国人ですら少数派であり、アジア人はゼロでした。
長年の「世界の中心」であり、「自分たちが密接に関わる」というよりも、



RussiaとUkraineの和平協議には、
我がEuropeの協議でもある!
欧州の人々にとって、「自分たち欧州内の協議に近い」のが、実感のはずです。



もう良いから、
我がUnited Statesに任せろ!
迅速な和平協議を進めようとするトランプ大統領。



あなた方Europeの
意向も聞いていたら・・・



まとまるものも、
まとまらなくなるではないか!
トランプ大統領からすれば「船頭多くして・・・」になることが、目に見えている「欧州の和平協議参加」。
このトランプ大統領の「よく分からない」和平協議に対しては、



我がUkraineとしては、
この和平協議には乗れない!
トランプ大統領主導の和平協議からは「距離を取る姿勢」を明白にしています。
「和平協議の片方」であるウクライナが、強硬姿勢を示すなか、米国には「多数のカード」があります。



俺のいうことを
聞かない、というのか?



俺は、和平を実現しようとしており、
あなた方もずっと和平を願っていたではないか・・・



・・・・・
そして、なんと言っても「ウクライナへの支援のダントツトップ」は米国です。



United Statesからの支援が
減ると、戦争継続が難しい・・・
欧州もウクライナに積極的支援を続けていますが、米国は「桁違いの支援」を続けています。



とにかく、この和平は
必ず成立させてみせる!
超意欲的なトランプ大統領は、「何が何でも成立させる」気持ちでしょう。
たとえ、それが「一時的和平」や「一時休戦」であっても、



とにかく、一度
ウクライナでの戦争を止める!
猛牛のような勢いのトランプ大統領が、「どのようなDeal」を準備するのか?



我らは、必ず和平協議に
参加する!
国家間の関係までも、新たに構築しようとしているトランプ大統領。
トランプ大統領の次の戦略を、世界中が注目しています。