トランプ大統領のLogistics War〜米国の25%関税とディール・顕在化する米英の協調姿勢・AI国際宣言への署名拒否〜|2025世界の未来2

前回は「世界に「兵站戦争」仕掛けるトランプ大統領〜「兵站=補給と輸送と管理」を最重視する米軍の覇権〜」の話でした。

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トランプ大統領のLogisitcs War:米国の25%関税とディール

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左上から時計回りにEmmanuel Macron仏大統領、Donald Trump米大統領、Xi Jinping(習近平)中国家主席、Keir Starmer英首相(Wikipedia)

満を持して、第47代米大統領に「復帰した」トランプ大統領が、世界を猛烈に揺さぶり続けています。

Trump

全て
シンプルにする!

Trump

我がUSに輸入する鉄とアルミニウムは
全て25%の関税をかける!

Trump

これは、例外なしで、
全て2025年3月12日から発動する!

例外なしで「全ての米国への鉄とアルミニウムへ25%の関税」を発表したトランプ大統領。

発表から1ヶ月は猶予があるため、

Trump

まあ、我がUSとの
ビジネスのディール次第だがな・・・

1ヶ月の間に、「トランプ大統領が認める」ディールを締結すれば、「除外の可能性」があります。

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米国への鉄上位輸入国:2024年(BBC)

米国の鉄輸入国の上位には、カナダ・ブラジル・メキシコ・韓国・ベトナム・日本が入ります。

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米国へのアルミ上位輸入国:2024年(BBC)

米国のアルミ輸入国の上位は、カナダ・UAE・中国・韓国、バーレーン、アルゼンチン、インドです。

いずれも「カナダが圧倒的トップ」であり、特にアルミに関しては「カナダがほぼ全てのシェア」です。

少なくとも、これら全ての国々に影響があることは間違いなく、「狙い撃ちされた」カナダは、

Trudeau

これは全く正当性のない
「関税バリア」だ!

Trudeau

我がCanadaは、
速やかな対抗措置を取らざるを得ない!

カナダは、「米国とのディール」によって屈するのではなく、対抗する姿勢を鮮明にしています。

トランプ大統領が仕掛け続ける”Trade War”ならぬ”Logistics War”の影響は甚大です。

この”Logistics War”によって、トランプ大統領は、世界の流通と経済を変えようとしています。

顕在化する米英の協調姿勢:AI国際宣言への署名拒否

新地球紀行
White House(Wikipedia)

とは言っても、カナダが「米国に対抗できる」手段は限られているのが現実です。

Trudeau

Canadaは、
USの最も親しく、近い関係だったはず・・・

Trump

本気で、Canadaが我がUSに
対抗するのか・・・

カナダが、限られた「対抗措置」を打てば、トランプ大統領がヒートアップするのは目に見えています。

Trudeau

「対抗措置を取る」強い姿勢を
見せなければ、どんどん要求を高めてくる・・・

難しい立場のカナダですが、「安易にトランプ大統領の要求を呑む」わけにもいきません、。

一度、「トランプ大統領の要求を呑む」姿勢を見せれば、

Trump

次は、
このディールだ!

「鉄とアルミニウムの次」があるのは明白であり、「譲歩は譲歩を呼ぶ」姿勢につながります。

ここで、米国と長年「兄弟のような仲」である英国は、

Starmer

我がUKは、
USに対抗措置はしません!

「Logistics Warによる関税アップ」に関して、「米国に対抗しない」姿勢を出しました。

Starmer

我がUKは、USに
鉄もアルミニウムも対して輸出していない・・・

そもそも、今回の「鉄とアルミニウムの関税」は、英国には大した影響がないです。

「対して影響がない」にしても、早々に「米国と仲良く」の姿勢を鮮明にした英国。

Trump

我がUSは、
AI国際宣言への署名拒否!

Starmer

我がUKも、
AI国際宣言への署名拒否!

パリで開かれているAIサミットにおいて、米英は署名を拒否しました。

様々な領域やレベルで「足並み揃える」姿勢の米英は、今後もタッグを強化してゆくでしょう。

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